キミの気持ちになりたくて/
柴田柴助
僕はキミにはなれない
当たり前のような
そんな単純なことに脳を、腕を、目を捧げているようだ
ひとつふたつみっつ、諦めてゆく
せめてこの人差し指で
キミの背中
なぞらせてください
キミの気持ちになりたくて
だからキミの背中
なぞらせてください
そしてその後
僕の背中をなぞってください
そしてその後もう一度
僕の背中をなぞってください
キミの気持ちになりたくて
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