妄想世界/A-29
)」
「あの、おじさん、おじさん。おじさ〜ん…」
私とその娘は一晩中いろんなことをしたりされたりして過ごしました。あの歌の歌詞も全部紙に書かせました。
「で、これ現代詩フォーラムに投稿したら、お前もう現われねえとかそういう仕組みなの?」
「現れてほしい?」
「おう、たまにね。ぜんぜんちがう格好して。おれカーデガン着た女と玄関でやりてぇ〜。そだ今だったらジーンズにスプリングコートでもって黒のパンプス履いてもらって…」
「あいかわらずのわがままさんでちゅね、ちゅっ。」
なんちゅーてけーりました。少女は。はい。
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