湖/
優羽
ここからは月しかみえない
ゆらゆら波打っているが
満月だということはわかる
手をのばしても触れられるわけもなく
遠くなっていくばかりだった
背中になにかがあたったとおもったら
底にはたくさんの花が咲いていた
冷たい温もりを感じた
そして水に涙がとけていった
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