たましいのともだち/モーヌ。
 



高層_ 大理石建築の なかで なつかしい

( いまは、どこのひとなのだろう? )

ウオシゲに あった

かれは 色の 白い きれいな 顔を して

シャープな フレームの めがねを かけて いた

胸の奥を 黄いろい ビキニの 少女バンビが

どこまでも なぎさを 変転して ゆく

ああ ウオシゲだ...

ぼくは かたまりを のどに つまらせたように

うまく 話せなかった

( それは めずらしいことじゃ ないけれど... )

うれしいんだ とか

きみは どこにいたの? とか

青年のころの 不在の あいだ

どんなに
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