「 会話を書く。 - 前編。 - 」SATP.Vol.11,/PULL.
 
返しフォローする必要は、
この「場面」ではない。
(それが必要な「場面」もある。)

「罵倒」も台詞を読めば、
それが一目瞭然である。
「あれはぼくへの罵倒でーす。」と、
いちいち読者に告げ口するのも野暮である。

だけどもし、
あの暴力的な台詞を、
優しく、
耳元で囁くように言ったのなら、
それは描写すべきである。






三。



もしきみが凶悪な銀行強盗の犯人で、
銃を突き付けて銀行員を脅すのなら。
演技するべきは強盗のきみではなく、
きみに銃を突き付けられて脅される、
可哀相かもしれない「彼女」の方だ。


これは先ほど述
[次のページ]
戻る   Point(2)