「 会話を書く。 - 前編。 - 」SATP.Vol.11,/PULL.
 






仮説として。


一。



文体もとても難しいが、
会話もとっても難しい。


現実の会話であるような、
儀礼に満ち説明的で回りくどい、
ことばたちの会話は、
詩や小説や漫画、
それにシナリオでは使えない。

そういう会話たちは作者の自尊心を満足させはするが、
読者を楽しませ笑わせ涙を誘い感動させることはない。

では、
どんなことばの会話たちが詩や小説などに向いているのか。
それはそのキャラクターの個々の性格によって違ってくる。

例えば、
会話のはじめに強いことばを持ってくるキャラクターの場合。
それはそのキ
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