The soft feather story ?/優羽
? Angel's story
あるとき、黒い羽の天使がいた。
生まれたときから黒く、ペンキを塗ったり、脱色したり、
いろいろなことを試したが、努力もむなしく白くなることはなかった。
それでも両親はすごく愛し、可愛がった。
そのおかげで、天使はそれを感謝できるほど素直に育った。
しかし友達ができることはなかった。
「仲間ハズレ」や「悪魔」と言われたが、
その天使はこの羽の何がいけないのかわからなかった。
ある日一人の天使が、
「一番高い木の一番高い所にある林檎をとってきたら、仲間にしてやるよ。」
と、言った。
黒い羽の天使はからかわれているのだとわかっていたが、
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