水槽/
焼石二水
しい」
「どちらが正面だったのか、どうも判然としない」
息苦しい昼だ
真っ直ぐな天気雨に影はなく
手足の削がれた羊皮の袋が、たぷりたぷりと
歩いている((喉が渇いても))あれは
水槽である((私達は))
密閉された((水槽である、。嵌め殺されて
行く者の空も高いのだと思った
、。恐ろしく
七割の
水が偏っている、。惑星の
下半分で
瞼が浮腫み
涙にはならない
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