たらたらたらり/ukiha
 
だか可笑しくて可笑しくてわたしは笑い出しました。

笑いは止まらなくなっていき、こめかみからは真っ黒い膿のようなものがたらたらと流れ出し、歯磨き粉も髪型もスパムもウイルスも、ソースも醤油も「ホイホイ♪」も黄土色のサイも、もうどうでもよくなって大笑いしていました。

笑いは真っ黒な膿がすべて流れ出すまで続き、わたしは笑いすぎて今度は涙を流しながら部屋のなかを転がっていました。

全部おわった頃は、どうしていらいらしていたのか、どうして笑ったのかどうして泣いたのか、すっかり忘れ、「たらたらたらり」はいつのまにか消えていました。

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