ぎり ぎり/A道化
 


しゃがれた体がとぎれそうになったら
ちょうど 一日がおわって
ちぎれ落ちそうな目を浴槽に浸したら
ちょうど まに合って


なんだか ぎりぎりなのだ
それでいて
真夜中には
何をしてよいのか わからないのだよ


なんとなく 紙と鉛筆を用意して 
だけど 何をしてよいのか わからず
なんとなく 苦しくて
鉛筆の芯を 舐めた


どうしていけないことか
それはわかった
だから 安心して
嗚呼 だから だから


ひとつぶも 泣かずに
ずっと ずっと 舐めていた
いけない と 知っていた
いけない と 知っていて



2003.4.30.
昨年の今日、書いた詩です

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