行方不知/李伍 翔
発展途上の胸のうち
いっそ骸のまま生きていけたら
苦しまずに いられたのでしょうか?
春だと いうのに
不穏な 考えばかり
空 に なった
器に
心だけ さまよう
あの夜のまま
朝が 来なければよかった……
頬 伝う 涙に
目が さめれば
黄色い 光 が
夜明けを 呼んでいた
涙 拭う 手に
貴方を 思い出して
もう 何処にも ない
面影 探して
さまよう
「怖い 夢 をみたんだ。
怖い 夢 を……」
面影の 貴方 に
いつまでも 語る 僕は
きっと 気が ふれてるのでしょう
いっそ骸のまま生きていけたら
苦しまずに いられたのでしょうか?
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