僕のそら/乱太郎
 
あなたがいるから生きていける

ふう と
空に向かって
ため息を飛ばした

瞬間

気が付いた

いつの間にか
あなたは
僕のそらを
澄んだみず色に染めていたんだね

飛行機雲も
絵に描いたように
真っ白な線を引いている

真ん丸い雲が
あちこちに浮かんでいて
ゆっくりおやすみ
と いっているみたい

海が見えると
もっといい
ここは常夏の世界だね

夕焼け色は
しばらく
お預けにしておこう

お月様には申し訳ないが
しばらく
出番なしということで

お日様が
ほんとうに笑って見える


あなたに出会うまでは

晴れたかと思ったら
急に台風がやってきたり
夏なのに
豪雪になったりと
忙しいそらだった


この雲ひとつない
どこまでも透きとおった
あおい空の下で

いま

あなたに

感謝している

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