さよなら/ひろっち
 
へがふ

書いて、
灰が降る
と読む

でも、



でも
おなら
でも
あるわけだから、
どうか、使い分けできるよう、

西郷さん、
何とかしてください。


鹿児島には、信号が過剰にありすぎて僕は前に進めません。
おおらかで大雑把な気質の中で、
気がつけば自称緻密な僕は、

括弧
「     」
或いは、
句読点
。や
、など


こういう時は、ドライブに限る。
限るんです。
気晴らしに青い空を求め、突き進んでいこう。
僕は大丈夫だから。
僕は大丈夫だから、
大丈夫だから。
ってね。


ついでに風は南から、
吹いて来ません。


さよなら。


年末のかくし芸や紅白歌合戦、行く年来る年の季節が、
月並みなコマーシャルを添え今年もやって来ます。


さよなら。


知覧の特攻基地記念館からの帰り道、
朱く染まる陽の光に、若くして散った切ないたましいを見届け、
僕は家路に就きました。


さよなら。
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