酔狂詞一夜遊び/人間
ざくざく咲く夜桜つんざく神社で熱い甘酒を飲む一夜
点滴のようにチビチビ
酌み交わす手合いもなく
転がる堅いスチール空き缶の感触の「カン」鳴る閑寂の中に冴える勘にかかる果敢に感化されれば 敢えて
赤い欄干に上り
巫山戯て噴き出す甘酒の霧が花吹雪に乗り春一番の隙間産業に三行半を叩き付けて自己破産
俺は平成牛若丸か
隣に野良のカラスが飛び降りて
ようこそよくいらっしゃいました、と声を掛けると
カラス「お隣空いてますか」(モチロン腹話)と応え
どうぞどうぞ、返すと
「裸のハマダラカの肌は未だあからさまな斑かマラリヤ原虫にはマッカーサ元帥も諸手挙げて降参まさかの真っ赤さ!」
はあ
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