屑籠の短詩(五)/
信天翁
中天がはがされて かぜがそよぎ
ひかりがささやくなか
菜の花の祝祭であでやかさを奏でる
休耕田の一郭
透徹した「気」の感触
混濁した「血」の反応
精通した「水」の意図
あゝ 半生と手を摺り合わせよう
もつれ雲も協賛してくれているから
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