kiri/水町綜助
 
晴れきっている

閃光が停止してる

この路上から垂直に

そのぶちまけられている幾多の天井の上に

切り欠けている

せいかつ

の片側たち

半身の動物園

豆の木ばかりの植物園

伸びてるの

食い散らして

切り紙細工の陰影に割られて

あなたはのどを鳴らす

ぐるると

ぐるると

ぐるると

そんなぼくらばかり


悲鳴と嗚咽と閃光とを

その速度だけで

束ねる

おなじだ と

では
干上がった
男は
どうすればいい

何を飲ませてくれと

言えばいい

木々のさなかの池を目の前
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