ひっくりかえすひみつ/はらだまさる
なんにもせんかった
ぼくを
ぼくは
せめた
五
はたちの
ぼくが
だいがくの
じゅぎょう
はやびきして
いえにかえると
ちょうど、
おとうとが
いえをでていく
とこやった、
「ちょっといってくるゎ」
なんか
そのときのおとうとは、
(なまえは『みつる』なんやけど)
みつるは
いつもとぜんぜん
ひょうじょうが
ちがくって
ぼくは
なんかへんな
よかんがしたけど
「どこいくねん?」
とふつうにきいたら
「ちょっとリンチされてくるゎ」
「はぁ?」
みつるは
ぼくのへんじをまたずに
チャリに
またがっ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(16)