砂漠と瓦礫の日までに/
maynard
機械でさえ泣き笑う
ハイテク先進し心の豊かさ後進するこの世
この太陽系の
青い星に産まれて
月の模様が兎に見える
島国で育って
アスファルトジャングルの
この街で生きている
欲望尽きるまで繁栄を繰り返し
命尽きるまで愚行を繰り返す
未来堕ちた繁栄の記憶と
欺瞞に満ちた繁栄の証
冷たい夜の砂漠で
少女が泣いている
暗い瓦礫の山で
少年が膝を抱えている
細胞が生まれて
数億年の刻
「こんなはずではなかった」
そんな声が聞こえる
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