「新しい」が新しい/ぽえむ君
 
小枝の先に小さな緑が現れる頃
もう何度も使ってきた
「新しい」という言葉は
やはり新しいのだと不思議に感じる
今まで使ってきた言葉に
何かが足され
何かが積み重ねられ
今までにはない感動が生み出されてゆく
同じことを繰り返しているだけなのに
そこには常に「新しい」がある
その「新しい」に気づいた時
人は「生きる」ことを知るのだろう
時とともに
歳とともに
「新しい」は新しくなってゆく
ふと覗き込めば
小枝の先の小さな緑が広がってゆく
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