Fetes(祭)2篇/角田寿星
(1)
あかるい
闇。
あしおとが
だけが
3分の4歩 すすみ
7ブン の5 ホ もど
るるるるるるるるるるるるる
光は
くらい光を駆逐しそれはさらにあかるい光によって
ながれつく 岸べ
丘をころがりのぼる
その
あしあと。
あしあと。あしあと。
あしあと。あしおと。あしあと。
リズム に のって
拍子木の驟雨がいっせいに光をうがち森をそうだぬけなければ
一対の蛾が螺旋をえがくよう--にからまり合う鱗粉のささやき
がどうしてもかの名前を思い出せない思い出そうとさえしない
ふざけたような軽い軍靴のステップ砂漠の色だそれは森の海の
雲の色だいいえち
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