新幹線/テルテル坊主
 
大都会

アスファルトの照り返し
ビルの光の反射
遠くに見える陽炎が暑さを誘う
ビル風の心地よさ
空を見ればビルが空を切り取り
電線が雲を彩る

僕は電車に乗る
加速していく風景
全てが線でなぞられる

タイムスリップな気分
高速の物体は目的地にまっしぐら
永遠を刻むように

その永遠に終わりを告げる

目的地が現れた

下車の先は雪景色
まだ残る雪と
葉から零れる雫が語る
春の訪れ
ああ、本当にタイムスリップをしたのか

広がる空
田園の緑
遠くで飛んでるモンシロチョウ
静かに流れる小川

僕がたどり着いたのはこの世界の端
その先は崖と

海が広がる
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