終戦/東風
狂っているのは私なの?
貴方を奪っていくものが 正しいはずなんてない
敬礼したその腕は壊すためじゃなく
私を護るためにあるのだ と 言ったくせに
それなら一緒に逃げてくれればよかった
瞳をあわせ 手を握りあった木の下
必ずまたこの場所で と 言ったくせに
未だ貴方は帰らないじゃない
涙が落ちる 手から温もり消えていく
狂っているのは私なの?
貴方を奪っていくものが 正しいはずなんてない
私の知らぬ地
赤く汚れて
貴方は散った
いつもの木の下
炎に包まれ
私は枯れた
狂っているのは私なの?
貴方を奪っていくものが 正しいはずなんてない
国のために死ぬくらいなら
私のために生きてくれれば
あの木はもうないそれでも待ってる
狂っているのは私じゃない
貴方を奪っていくものが 正しいはずなんてない
ねぇ 帰って来て
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