青空で出張/水町綜助
オラマみたいに鮮やかな山並みで
その下にはソーダ水みたいなサイダーみたいな色をした川がどうどうと
いや
音もなく流れていた
僕は時計を見て
煙草を吸って
じゃふに電話だけして
やってみたくなったので
白いライトバンの屋根に滑りそうになりながらよじ登り
あぐらをかいて
虚空と大自然を眺めながら
ソーダ水とサイダーの違いについて考え
考え
春の太陽はまぶしく
考え
もういいか
そんで
僕は
いま
楽しい
たのしいよ
めちゃくちゃ楽しい
確かめなくても
楽しい
かった
です
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