姪がうまれてきた日/紫翠
うに愛されることは めったにないから
寂しいけれど
自分が思うよりも愛されて生きているんじゃないだろうか
大好きな人に、そうでもない人にも、意外と愛されているんじゃないだろうか
現実は、自分が期待するほど甘くなくても
自分が怖れるほど、厳しくはなくて
存在を、只赦すような優しさがあると
だから ただ生きている それだけで
かけがえのないあなたへと
どこかで誰かが自分の幸福をかけても
あなたの行く道にいつも幸せが降るようにと
祈っているよ きっと きっと
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