「散歩」/広川 孝治
 
切つけない茎が
ただ花を支えるためにしっかり身を伸ばしている
そこで何の心配もなく大きく膨らんだ花弁が
一心に上を見上げている
ひたすらに咲く花も
それを支える茎も
共に美しく感じる
さやかな風に揺れる

美を見つけるために歩く
時に押されるのではなく
自らの足の赴くままに

美を見つけるために生きたい
時に押されるのではなく
自らの足の赴くままに
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