ドナドナ/
わら
枯れた手で野を耕す
時代のせいというのだろうか
生まれた世界というのだろうか
泥にまみれ
すりきれたシャツに
黄ばんだ歯は、なにをみせる?
そう、きみは美しかった
妖精のような、その姿と
くったくのない笑顔を放ち
無邪気に、ここへ舞い降りたのかい?
そして、山を越えたのかい?
ニーハオ リ−ベンレン
あのとき、きみは、
何と言っていたんだい?
それ以外は、何もわからなかった
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