親/李恵
親を馬鹿にするのはよくない
親は子供の育て方を知らないのだ
成長の段階で子供のようにぐれるのだ
上からの目線で子供を見るようになるのだ
子供にはわかっている
例え間違っていても「親」という縛りが間違えを許さないと言うことを
子供にはわかっている
すべてお見通しなのだ
わからない振りをしているだけなのだ
大人は純粋な心を忘れてしまった
子供に触れるときは大人という自覚を持って接するはずだ
それが大人には重い枷なのだ
視線を下げてみよう
見るものすべてが新鮮で楽しかったあの頃を思い出せ
なんの囚われもなく不自由もなく
死が常につきまとっていた子供時代を
親のゆうことを聞いただろうか
君は今親になって
ゆうことを聞かない我が子を叱っているが
君は親のゆうことを聞いていただろうか
親はわかっている
ただ忘れてしまっているだけなのだ
何も知らないものは何も恐れない
知りすぎたものは好奇心よりも恐怖を覚えるのだ
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