まどろみ/山中 烏流
 
やたら愛したいと
願った朝に
透き通った
感情が薫って
 
くすぐる
(柔らかい、場所)
 
 
それはきっと
一粒の涙よりも
純粋で
濁りきった
 
色で
(それは、透明に近く)
 
 
 
嗚呼
 
心を
解き放てたら
 
どれだけ
 

なんだろう
 
 
 
抱き締めた
この感情よりも
綺麗で
汚いものを
 
 
私は
 
知らない。
戻る   Point(1)