中トロ大佐/はじめ
 
を迎えた
 連合軍の主力艦や巡洋艦や駆逐艦が破壊されていく中 とうとう敵国の連合軍に領土へ侵入されたのだ
 祖国が滅亡していく中でも 彼は中トロを食べ続けた
 彼は中トロが大好きなのだ
 やがて標的は空母にも向けられた
 敵国の連合軍に囲まれ 爆撃機が空を覆い尽くすほど飛んでいる中 彼は黙って中トロを食べていた
 ついに 空母が破壊された
 彼は空母が沈んでいき客員が悲鳴を上げている中シェフに握らせた最後の一欠片の中トロを心を込めて味わって噛んでゆっくりと飲み込んで海底に沈んでいった
 それから数十年 彼の乗っていた空母は 大量の鮪の住処として 一本釣りやスキューバダイビングのスポットとなっている
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