中トロ大佐/はじめ
第三次世界大戦の最中のある国の海軍の巨大航空母艦に所属する彼は 大の中トロ好きである
敵国の日本の文化が大変好きで 特に寿司を好んでいる
この空母で日本が好きなどころか寿司が好きな者は彼一人しかいない 彼は内緒で日本から密輸して鮪を取り寄せているのだ
彼は上トロは脂が乗り過ぎていて嫌いと言い 赤身は脂が乗っていなくて嫌だだと言う
彼の部下達は彼のことを陰で『中トロ大佐』と呼んでいる
彼は毎日のように昼食に中トロをシェフに握って貰って食べている
シェフは「他の部分はどうしましょうか…」と弱気で聞くと
「中トロ以外の部分は全て捨ててくれ」と命令した
中トロ大佐は気分を
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