たまゆらの眩目/朱雀
春愁う
花の心を
彩(だ)み返し
偲ぶ縁(よすが)に
薄紅の風
さ丹(に)つらふ
君を煽りて
花篝(はなかがり)
かさねてにほへ
今日のかたみに
※「花の心」にはいくつかの意味がありますが、ここでは
1と2の意味を重ねて読んで頂ければと・・・
【花の心】
1 花に心があるものとしていう、その心。
2 相手の心をいう美称。
3 花によせる思い。花についての風情。
4 あだあだしい心。うわき心。
【彩み返す】
何度も繰り返して彩色する。繰り返し繰り返しいろどる。
【さ丹つらふ】
赤く照り輝いて美しいの意。
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