一週間前のこの道は/ぽえむ君
一週間前のこの道は
みんなへとつながっていた
朝は必ず誰かがいて
元気な時もつらい時も
何の意識もせずに「おはよう」と
必ず誰かと学校に通っていた
まだ一週間しか経っていないのに
もうこの道が懐かしい道になっている
一週間前までは
いつもこの道から一日が始まって
この道で一日が終わった日々が
友達の顔とともに浮かんでくる
この道の四年目の春は
もういつもの道ではない
校舎が不思議と小さく遠くに見える
これから始まる自分の道は
この道とは反対にある
けれどもこの道は
これからの自分の道につながっている
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