[talk]/プテラノドン
 
授業中。昔の話をしていると
いい加減馬鹿馬鹿しくなってくる。
それでも、無地の黒板と、無地のノートから
何かしらの兆しを感じているけど

叶うなら授業中に片思いの時間をつくると
口にしてから、ほこりっぽくも五年がたった。
「見なくてもわかるよ」と君は笑った。
そういうのってすごくいい。
よくよく生徒も笑っているし、僕は笑い声が大好きだ。
だけど、見たいと思うなら本当に見に来ればいい。
君が廊下に立っていたら、と考えただけで僕は涙が出る。

そんなもんさ。愛しているとか、言うもんじゃなしにね。
生徒は笑っているけど、
その間僕はベランダからすごく限定された空を
見つめているけど、ね。

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