真如=狂気/maynard
愚問を何度も唱えたら
君は何も言わず去っていた
それでも君は
そうするしかなかったのかも知れない
どうしても逃げられたような気がして
悔しくなってしまう
純粋無垢な君には私は映らない
いくら私が眺めていても
君には私があたかも見えていないのだ
私には全てが見えるのに
君には私が見えないと言うのか
君の目には何が映るのだい
そんな目で見ないでくれ
私はそんなにおかしくはいない
それが罪だと言うのか
それが正気じゃないのか
だけど私は訊いてみる
君の心の底にある物を確かめたくて
知っているのに本当に在るのか確かめた
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