それはあしおとを鳴らして/ねろ
なくかすんでしまったり
僕らすねたりしていつも音楽の
歌詞ばかりを追いかけて生きる
事を忘れてみたり
そういうのが似合ってる時もあるよ
真っ赤なメリークリスマス君という僕!
血を吐き出しながら祝って
この日に生まれた全員の子
を数えて待ってる
僕は現存出来ないかわりに
上着の内側に君をに隠して歩く
君が教えてくれたいくつもの
言葉を歯の隙間で発音しながら
いつだって操られながら
いつだって愛想笑いを繰り返しながら
いつだって木の根元をかじりながら
いつだって歯茎が舌にあたるのを気にしながら
ぬれたピンクとブルーの言い訳に
僕らはクローゼットに詰め込まれる
その中では血の流れる音が聞こえて
呼吸する仕組み自体が壊れてゆくのを感じたり
揺れてくまぶたが8時を示す頃
チシャ猫に噛まれた跡を気にしながら
僕は紅茶を飲んでまだ待っている
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