ゴミ〉岩谷宏へのオマージュ/カスラ
キオの中に 本当の自分がいることも知らずにそのまま炎に運ばれ焼かれてしまう 糸を切り 立ち上がることもなしに
孤独で清潔な牢獄を その不安のハンマーで叩き壊すものは オマエ自身の巨大な欲望にしかない
巨大な欲望にとって 今日何を着 明日何を食べるかなど問題ではない
巨大な欲望にとって 昨日何を得たかではなく 何を捨ててきたかが問われ
巨大な欲望こそが 自分の一本しかない背骨を犬にくれてやる
ワタシはゴミだから 降るどの雨にも洗われる用意がある
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