ゴミ〉岩谷宏へのオマージュ/カスラ
ガラスの円い橋が架かる
渡らずに50年かかって ゆっくりと溺死して行くとき選別がなされる
炎の花弁が育った
地球に突き刺さる杭であることが出来なかった人たちが次々に焼却炉へと運ばれている
ホモサピエンス 愛着の持てない失敗作 炎はとっくに吐き気を我慢している
残された肉体という牢獄に閉じ込められ撃ち込まれたものには ただ見すえることだけの使命がかせられている
旧いタイヤが捨ててある まだ使えるテレビが捨ててある ゴミ捨て場はここちよい湿度に温度 オマエはその片隅に生えたキノコだもの 室温に 日の光りのなかに 溶ける
そこから見上げる高いビルの谷間の
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