五里霧中/はじめ
 
とに気付くと頭が真っ白になってがむしゃらになって感に任せて走り出した
 気が付くと僕は霧を抜けていた そこは広場みたいなところで中心に巨大な岩が幾つも積み重なられていた そう ここが兄貴達との集合場所だ
 約束の時間はとっくに過ぎていた 兄貴達はまだ到着していないのでは? と思った 徐に岩まで近づいていくと 突然サイレンが鳴り 「動くな!!」と怒号が広場に響いた木々の間から猫の警察官達が出てきて広場をぐるっと囲み徐々に僕との距離を縮めていった
 僕はどうすることもできなかった ボロボロの袋を落とし 両手を挙げて降参です!! と白旗を振った
 僕は猫の警察官達に連行される時に手錠をかけられてしょんぼりしている豚の兄貴達が見えた 僕は霧に覆われているフィーテルの森の空に向けてブヒー!!(勘弁してくれー!!) と甲高く烏のように鳴いた
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