A warm blanket/蒼木りん
ガリガリしながら
カリカリしながら
ずっとずっと待っていた
ある日
そんなことをしても
愛情なんかずっと続ないと悟ったんだ
ヒバリが鳴いていた
日に干した匂いが
心をくすぐる
心地よいぬくもりだった
指先で答えてくれる
初めての感覚だった
新しい脳のすべては
その快感に支配されたんだ
ちょうど今頃のこと
そうだったんだ
知らずになぞっていた記憶
永遠の愛情なんか続ないと悟れよ
季節が一巡りしたから
まだ寒い夜に
包まるウォームブランケット
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