遠い記憶の片隅に/
ぽえむ君
遠い記憶の片隅に
桜の花が咲き誇り
淡く染めゆくその色に
時の流れを知りつつも
時の流れの哀れさも
歳を重ねて見えてくる
はかなきものは美しく
美しきものは泡となり
消えゆくものは夢となる
遠い記憶の片隅に
桜の風が吹き流れ
軽く抜けゆくその肩に
時のさだめを知りつつも
時のさだめの悲しさも
生を重ねて見えてくる
流れるものは麗しく
麗しきものは空となり
消えゆくものは時となる
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