シン/
黒山羊
ぬるま湯の中 砂を食んで微睡んでいた
薫風が煌めかせた真珠 垣間見た虹彩
柔膚に刻まれ 未だ灼け続けている
吐息は只 彩光のみ
断末魔に聳える 清涼の蜃気楼
貝覆い叶わぬ餞に
垣間見た虹彩を空に掲げる
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