積み恋/
 
高く 高く 

一直線に積み上げられた積み木のような

あなたと私の関係には

三角錐のような広く強固な土台など 何もない

必死で横幅を揃えながら 垂直方向に積んでしまった欠片

気付いた時には 今にも崩れそうな危さを抱え

軽く触れただけで ゆらゆら 揺らぐ

溜息を吐いただけで ゆらゆら ゆらゆら 揺らぐ

いつ吹いてもおかしくない突風から守るように

両手で囲って 必死になっていたけれど

やはり


脆く、脆く、脆く、脆く、脆く。



土台を作ろうにも もう 積めるものがない
戻る   Point(3)