カタルシス/山中 烏流
 
誰もが背負っている
十字架の音で
 
踊る、僕ら
 
君は
スカートを翻し
 
 
スライム状の
舞台の上で
 
足を、掬われながら
 
踊る
踊る
踊る
 
 
浸蝕されて行く、白に
 
蒼は重なって
 
 
十字架の音は
鳴り止む事を知らず
 
ただ、軽やかに
独り
奏で続けている
 
 
僕ら
スライム状に
 
浸蝕、されて
 
 
 
 
 
浄化の時は
 
近い。
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