『明日は一歩』/春日 凌我
苦悩しながら歩く
悲痛な叫びもあげられずに歩く
腐った世界を見る
この目は
乾ききっていた
腐った自分を見る
この目に
輝きはなく
濁っていた
この腐った世界に
なにも見出だせずに
鈍足になる
辛く苦しい
この歩みを
度々止める
歩くのは疲れたよ
もう進みたくないよ
何故歩くのかもわからずに
歩いていた
荒れた道に
足を取られ
立ち止まる日々
いつになったら
目的地は見える?
いつになったら
この歩みは…
見えるはずもない
目的地
そこにはなにが
あるのだろう
そこに行けば
何かが見つかる?
どれだけ辛く苦しい旅でも
目的地に
少しの希望があるなら
進みたい
今は転んで
休んでいるけど
明日は一歩
進めるといいな
見えない目的地を
夢みる目は
少しずつ光を取り戻せるだろう
戻る 編 削 Point(2)