ラーク タール1ミリグラム/高田夙児
た
一日中寝ていた日を少し思い出した
小さいころ 短い間Cの家に住んでいたことがあった
僕はCとの関係をそのとき少し学んだ
僕は煙草の灰を落として黙っていた
Cは僕の手を軽く叩いて言った
ちょっと間違えたんだって言ってさ
ごまかしてみたけど、…どうだろう
きっかけっていつでも唐突だし 彼女はまだ自由だから
また連絡くるかなぁ
Cは笑われることも茶化されることも嫌いだったから
僕は真剣にCの彼女を思い浮かべて想像してみた
彼女はいつもラー
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