センチメンタルはぐれメタル/ひろっち
て、
何だかつまらなくて、それでいて勇気が沸いてくるような。 鬱陶(うっとう)しいような凛凛(しん)と静寂に包まれているかのような。
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結果を求め過ぎて、混乱させて、哀しませて、結局周囲をも巻き込んで生きて来て、何がしあわせで何がふしあわせなのか判らなくなってきて、行き着くところを探そうとすれば、ぼんやりとしか映らない。 目を凝らせば凝らすほど幻影と化して、てのひらから抜けてしまう。
日焼けしたボンネットが昔の記憶を呼び起こし、
郵便ポストの発錆(さび)は3年前の状況を羨(うらや)ませ、
エスプレッソの空き缶は今も押入れにしまってある。
遅刻してみる朝礼、
歩調を合わせない地下鉄。
眩しいものはいらない。
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