詩人が収入を得る方法/ななひと
あまり評価されていないようだが、当時は流行作家である。そして彼は、小説を書きたくて書いているのではなくて、本人がはっきり、本当は詩を書きたいのだがお金がないので小説を書く、と言っている。そんな室生犀星は、その3であげた「詩雑誌の編集」もやっている。『感情』という、朔太郎と一緒にやった雑誌だ。これは会費をとっていなかったようだが、犀星がかなり編集に尽力した跡が伺える。というか朔太郎が働いていないw。だんだん自分ばかり仕事しているのがばからしくなってきたのか、小説が売れるようになってきたのか、どちらが先かわからないが、雑誌の編集は別の人に譲って、小説を書くのに専念することになる。
その4 「何ら
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