詩人が収入を得る方法/ななひと
 
詩は売れない。詩で収入を得ることは困難だ。はっきり言って詩は絶滅危惧種だ。なのに絶滅しない生命力を持ち合わせている。
なぜ詩は絶滅しないのか?どのように詩人は生計を立てているのか?いくつかのパターンを考察してみる。私は現代詩よりも近代詩、明治大正期に詳しいので、そちらの話で考えてみる。当然時代が変われば状況が変わる。現代詩についてご意見があればぜひ伺いたいと思ってこの原稿を書いている。

その1 「就職する」
「詩人」というのは職業かどうかあやしい言葉である。「博士号」は称号であって、「博士号」を持っていればみな大学に就職できるかといえばそうではない。「教授」は職業である。なんらかのチャン
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