月下咲羅(げっかさくら)   ■古語の宴参加作品■/Rin K
 
春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花



あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ



仮初の夜にも似たるかいささくら
散らばちらなむうつろはぬまに



有明の月に寝さめて君追へど
落花の雪にあとかたもなし



花も世も千々につれなくあだなれど
またきく春をたれかうらみむ




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