ラルゴ/ひろっち
 
譲二のこめかみの血管を拝むことなんて到底無理だ。

結局独身でいることが時間を楽しめる唯一の方法だと思っている。
けれど、考えてみれば必ずしもそうではないことが分かる。

結婚式の余興をしない結婚式は物足りない。
余興暦(女子高生、馬、白タイツ、モー娘など)を振り返ると、
結婚式は自分の表現のためにあるようなものだ。
結局、ご祝儀代分、損した気分だ。

何か最初はそんな感じじゃなかったはずなんだけど、
気がついたらそんな感じが支配的に蠢いていて、
神格化した詩人の文字化けに飲み込まれてしまうかのように、
後味の悪い、いつもの週末。


春二番。


鶴亀に微動だにしない右脳。
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